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水虫ではない!異汗性湿疹の症状

2019年10月01日

水虫ととてもよく似た症状が出る異汗性湿疹という疾患があります。
手足に突然水ぶくれができると、水虫と間違う方も多いでしょう。
確かに水虫でも同じような症状が出ますが、水ぶくれやかゆみ、炎症などの症状に見舞われた時は汗が原因で異汗性湿疹を発症している疑いが濃厚です。

一旦発症すると症状が落ち着いてもぶり返しやすく、度々再発に悩まされるので本人にとっても非常に辛い思いをすることになります。

異汗性湿疹は指湿疹と呼ばれることもありますが、発症すると手のひらや足の裏に水泡を伴う湿疹が出現します。
手足の多汗症状があると発症率が高いとされ、汗が原因で引き起こされるのが特徴です。

手や足は暑い時以外に、緊張した時にも汗がたくさん出ます。
年間を通して発症するリスクを抱えていますが、特に季節の変わり目は症状が出やすいので注意が必要です。

異汗性湿疹と間違う方が多い水虫は汗ではなく、カビの一種である白癬菌に感染することで発症します。
抗真菌剤で治療する必要があります。
感染する恐れがある水虫とは異なり、異汗性湿疹に感染リスクはありません。

他にも似ている病気はあります。
接触皮膚炎もその1つで、手に何らかの物質が接触しアレルギー反応やかゆみを伴う湿疹ができます。
接触皮膚炎の原因物質は人によって異なり、化粧品や洗剤、金属、衣類などが刺激になることもあります。

手足に湿疹などの異常が現れたら、正確な病名を突き止めるためにも医療機関を受診するのが一番です。
異汗性湿疹の症状があまりにもひどい時は、ステロイドやサリチル酸などの薬でかゆみを抑えます。
症状次第で抗ヒスタミン剤や抗アレルギー薬を処方される可能性もあります。

ただ、薬を頼り過ぎると症状が再発しやすくなるので、発症を食い止めるために体質改善対策や生活環境を見直す必要があります。
清潔なタオルでこまめに汗を拭き取る対策も有効で、足は吸水性の良い素材の靴下を履いて蒸れないようにします。
ベタベタ汗をサラサラにするサプリメントなどもあるので、多いに活用しましょう。

掌蹠膿疱症は深刻な皮膚病のひとつ

掌蹠膿疱症も異汗性湿疹と似ている皮膚病ですが、もっと深刻な症状が出るので注意が必要です。
発症してすぐの時期は、小さな水ぶくれができます。
手足の他、膝やスネにも皮疹が出ることもあるので、初期段階でも異汗性湿疹と区別することが可能です。

水泡はやがて膿疱に変わります。
膿が溜まった皮疹が手足や膝、スネに出るので、見た目にも不気味な印象を与えます。
時間が経過すると膿疱はカサブタになり、皮膚の最表層にある各層が剥がれ落ちていきます。
皮疹とカサブタが混ざり合い、とても悲惨な状態になります。
初期は強いかゆみも出る上、鎖骨や胸の中央の関節に痛みが生じることもあります。

足の皮疹症状は水虫に酷似しているため、正確に診断名を確定するために病院では顕微鏡検査が行われます。
皮膚表面の角層を少量採取し顕微鏡で調べ、水虫の原因菌である白癬菌の有無をチェックします。

掌蹠膿疱症は金属アレルギーや病巣感染でも悪化するので、病気を進行させる要因を取り除く治療も必要です。
特別な増悪因子を発見できない場合はステロイドなどの薬で対症療法を開始します。

症状に応じてステロイドの強さを調節しますが、皮疹が硬い場合はビタミンA誘導体を短期間だけ内服したり、紫外線療法を提案されることもあります。

残念ながら患者さんの70%から80%は精密検査を行っても、原因が分かりません。
3年から7年で自然治癒することもありますが、再発する度に対症療法を行うのでストレスも大きくなります。

遺伝の可能性はほとんどなく、他の人に感染することはないのでその点は安心です。
また、因果関係は明確に分かっていないものの、甲状性疾患や糖尿病を併発する恐れもあるので油断することはできません。